SSブログ

第481話 苛烈な贈物

飛信隊に平穏が戻る中、桓騎の伝令より最終指令が下る。信は伝令より今日で戦が終わると本当に桓騎が言ったのか驚きを隠さず確認すると伝令は確かにそう言ったと返す。

趙軍は中央の丘の要塞化を終えていた。しかし、そこにいた物見はある異変に気付き、紀彗の元に駆け寄る。急いで麓まで来てほしいと。馬呈は敵襲かと確認すると伝令は敵襲ではなく、桓騎からの贈物と伝文だと返事する。
紀彗と馬呈が麓まで下りると砦の外まで出て行くとこになった。
そこで紀彗は衝撃的なものを目にする。
そこにはアーチ状のものが設置されていた。そこには何百もの黒羊の民の女、子供達が惨殺されて、アーチ状に括り付けられていた。
それを見た紀彗は怒りに震える。
そして、部下より桓騎からの伝文を聞く。敬愛なる名将紀彗殿へ、副将ながら獅子奮迅の活躍お見事、その紀彗殿を称えて、この骸の巨像を贈る、じっくりと見て、目に焼きつけろ、いいか紀彗、これ以上の惨劇をお前の離眼城で起こしてやる故楽しみにしていろという内容であった。それを聞き、紀彗は烈火の如く怒りが湧き上がる。

そこに急報が入る。
それは桓騎軍は離眼城に向かって移動し始めたことを伝えるものであった。




間違いなく紀彗は中央丘を捨てて、桓騎軍を追いかけるでしょう。軍本来の目的は民を守ることなので、自分の城の民を見捨てて、黒羊戦に勝つという選択肢はないでしょう。金毛は残るかもしれないですが、、、、
桓騎は紀彗が追ってくることはわかっているので、各所に伏兵をしたり、対策はしっかりしているでしょう。背を取られても来るとわかっていれば、大して怖いものではないですからね。さらに飛信隊と挟み撃ちにすれば紀彗軍は壊滅となるでしょう。
残された金毛は自分達の兵だけでは中央丘を守ることはできないため、撤退しようとするが、そこも桓騎軍に絡め取られそうですね。
そして、守る軍がいなくなった離眼城は桓騎の魔の手に堕ちるのか…

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。