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第412話 加冠の儀

政は加冠の儀のため、正装の準備をしている最中、なぜ雍にて執り行われるか説明される。それは雍には秦国歴代の王達の宗廟があり、成人した王の誕生を天に昇ったかつての秦王達に認めてもらうためであったのだ。代々宗廟を守る役目を担っている一族の長は今朝からかつての秦王達は大変慶んでいると言い、改めて加冠のお祝いの言葉を口にした。

そして、いよいよ加冠の儀が式典の場であるキ年宮で執り行われようとされていた。キ年宮には続々と参列者が集まってきており、そこには壁の姿もあった。参列者は秦国だけにとどまらず、楚、趙、燕、斉、韓からも使節団が来ており、昌文君はこれほどの顔ぶれは昭王の葬儀以来だと感じていた。しかし、使節団の目的はただ祝いに来ているのではなく、新しい秦王がどれほどの人物か推し量ろうとしていたのであった。

そして、太后と呂不韋が現れ、三段で作られた舞台の二段目に上がり、向かい合わせで座った。三段目には昌文君と昌平君が向かい合わせに座り、儀式の準備が整った。
そして、ついに政がキ年宮に現れる。この時明らかに宮内の空気が変わったのであった。各国の使節団は政の持つ雰囲気に他の王とは違うものを感じていた。さらにキ年宮の光の取り込みのせいか、政が光を纏っているようにさえ見えた。

樊於期軍は函谷関の前まで進軍していた。樊於期の息子は函谷関の大きさに圧倒され、合従軍が通れなかったことに納得した。しかし、樊於期軍は函谷関を一切の戦闘をすることなく、通り抜けたのであった。



うーん、、、なぜ樊於期軍は函谷関を通り抜けられたのであろうか。内通者がいて、門を通らせたのだと思いますが…しかし、これは非常にまずい状況ですよね…
咸陽にはある程度軍はいるにせよ、それを指揮する将軍が不在であり、落とされる可能性が高い気がします。
あとから飛信隊などが駆けつけても、内通者によって、函谷関の門を閉じられてしまったら、咸陽を助けに行けないですからね…
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クリリン

今回、全体を通して思ったのが嬴政の実年齢以上のオーラと風格、これが読者の僕としても一番印象的なシーンでした。合従軍を撃退して早くも三年であれだけのオーラを纏うとはやはり只者でないと感じました。(戦神・昭王の葬儀にあの春申君も参列していたとは!)最後のシーンで樊親子が函谷関を無血ですんなり通り抜けてましたが、やはり呂不韋も絡んでいるのでしょう…しかしながら、以前の号で昌文君が「呂不韋の一挙手一投足、このわしが見逃さん!」的な事を言ってましたので政陣営も樊親子の行動が例え想定外であっても必ず打開策は用意されていると信じたいです。
by クリリン (2014-12-04 07:26) 

無忌

昌平君が昌文君に何かを伝えたいと思わせるコマがありましたね
今後が楽しみです
by 無忌 (2014-12-04 14:30) 

お名前(必須)

そろそろ楽華隊が登場してきてもよさそうな気がします。昌平君と蒙恬は繋がりがあるわけだし、函谷関をわざと通過させて楽華と飛信隊で挟みうちとか。
by お名前(必須) (2014-12-05 11:17) 

堯

樊於期軍とどの部隊が激突する事になるのかが楽しみです。
個人的には…そろそろ昌平君の戦場での勇姿を見てみたいです。
by (2014-12-05 22:48) 

槍術使い

政……ホンっっっトに立派になった!!
これだけキャラの成長を伺えるなんて
本当にすごいと思います!
あ~、あんな軍が函谷関に勢揃いウェルカムしていたら、昌平君は気づいていそうなんですがね…(前回、みなさんが何か察していた、河了貂のよんだ手紙…)

あと、政が 王としての号令で出陣するのは飛信隊だ!とおっしゃってたのを思いだし、いよいよ伏線かっ!と考えています
by 槍術使い (2014-12-05 23:45) 

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