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第329話 肩を借りる~蕞の作戦~

敗走の末に辿り着いた城砦。そこで信達を迎えたのは咸陽にいるはずの政であった。信はそのことに驚き、何でこんな所に…と力なく呟く。政はその問いにもちろんお前達と共に戦いに来たのだと真っ直ぐに答える。信は麃公将軍が殺され、残った兵もボロボロで、李牧と龐煖はすぐそこまで来ていて、蒙武や桓騎も函谷関にいて…とそこまで言うと、でもまだ戦えることに気付く。政はここで敵を食い止めるのだと強く言い、信はその言葉の力強さを感じる。信は政にちょっとだけつかまらせてもらっていいかと肩を借りる。政は気にするな、おれは何度もおまえにつかまってると返す。飛信隊の隊員は蕞で待ち構えていた軍の威厳さ、信と会話している人物の異様さから違和感を感じていた。
その後、信は隊員に先ほど会話していたのは秦の大王であることを告げる。会話がタメ口であったため、最初は信用されないが、尾平が漂そっくりであったと言ったこととや、壁が大王様と呼んでいたことから、信の言葉を信用するようになる。
信は作戦会議をしている政の元に赴く。そこに城内を一通り確認した河了貂が全然ダメだと言って現れる。蕞には門が堅固である良い点と、城壁が高くない悪い点があると貂は言う。信は城壁の上の乱戦勝負になり、それは当たり前で全然ダメだということにはならないと返す。貂はダメだと言った理由として、蕞には軍と呼べる兵がほとんどいないことを挙げ、現在兵は全て合わせても五千ほどしかいなく、三万を超える李牧軍と戦うには厳しい状況であることを説明した。そこに晶文君が現れ、蕞の住人は三万いて、内二万は女子供老人であることを報告する。政はこれで三万五千対三万だと言う。城での防衛戦は後方支援が大切で、最も一般市民が関わりやすいが、兵士でなくてはならないと貂は返し、ここは元々李牧軍が来た際には降伏するつもりであり、兵士にはなれないと続けた。
政は非戦闘員を全員兵士と化させるのが、自らの役目であるとし、蕞の住人、兵士全員を集めるよう指示を出す。そして、政は集まった群衆の前に立ち、語り始めた。


政が信に肩を貸すシーンは心が熱くなる良いシーンでした。大王と千人将を超えた友としての信頼関係が伺えます。
しかし、この演説で政の真価が問われるでしょう。住人、兵士の士気をどれだけ上げられるか、それがこの戦いを左右し、引いては秦国の存亡に関わるでしょう。
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ひ

なんてゆーだろー??
by (2013-02-01 23:10) 

暇な主婦

熱いです!友情バンザイ!!

それにしても政の堂々たる言動には毎度惚れてしまいます~\(//∇//)\
でもきっといつでも自信満々なわけじゃなくて、、、その言動の影には信頼できる仲間と進むべき道、そして守るべき者があるからこそ!

日本のトップも政みたく行動で示してほしいものです!
by 暇な主婦 (2013-02-01 23:21) 

なおきち

来週も気になってしょうがない!
戦闘以外でワクワクするのも悪くないですね♪
by なおきち (2013-02-02 01:54) 

キババン

政が残りの兵とここの住人達で戦おうとしているところを見ると、山の民に援軍の要請とかしてないんですかね?
でも、秦国の一大事に来ないわけ無いか?
by キババン (2013-02-02 08:09) 

キング熱感染

海外在住なんで電子書籍で読んでましたが、まだなんと26巻までしか発売されておりません。先が気になって調べてたらたまたまこのサイトに行きついて興奮しました。(そして止まらず徹夜で読破してしまいました、ええ)素晴らしいブログを本当にありがとうございます!ぎりぎりピンチのところで絶対山の民でてきそうですね・・・。軍師になったてんちゃんとの意味深な絡みも出てきたりして・・・。

by キング熱感染 (2013-02-02 18:24) 

キング熱感染

p.s しかし、てんちゃんて、どっかの山の民の偉い王族の末裔とかだったりして・・・。山の民が出てきたら徐々に解き明かされていきそう・・・。
by キング熱感染 (2013-02-03 07:40) 

ひ

テンは鳥族かなんかの末裔ってゆってたよーな!?
一族はもお滅ぼされとるとってゆってたよーな?
by (2013-02-03 08:08) 

キ

絶望的な状況で...信が泣き政の肩を借りるシーン、感動的すぎて泣いた
by キ (2013-02-05 07:33) 

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