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第328話 空いた玉座~戦友の再会~

混乱する王都咸陽より大王自ら軍を率い出陣する政。その驚愕の情報に呂不韋は声を荒げた。シシは大王は咸陽の喉元、蕞での決戦に挑むため、自ら出陣し、その間あらゆる事態の対処を講じておけとの指示があったと説明。呂不韋陣営は王が自ら出陣し、それに晶文君も勝手についていくなど身勝手すぎると騒ぐが、シシは咸陽で戦えないこととそもそも呂不韋陣営にも原因があると反論する。
呂不韋は政の決断は一人だけにしては思い切りが良過ぎると疑問を持つ。そこで昌平君によもや何か助言のようなものをしたわけではあるまいのォ、我が四柱の昌平君よと問いただす。その問いに一堂は静まり返る。昌平君は静かに口を開き、私は秦軍の総司令でもあり、今それ以外のことは取るに足らぬ小言ですと答える。呂不韋は今の言葉消して軽くないぞ昌平君と釘を刺す。
呂不韋は逃げられたものは仕方なく、空席となった玉座でこの先の物事を考えるとし、玉座に座ろうと近づく。そこに何を血迷ったかと呂不韋を止める声がかかる。そこには王弟成キョウがいた。玉座というものは王族のものに決まっておろうがこの不届きものがと言い放ち、玉座に近づき、座った。シシはそのことに狼狽するが、成キョウは政と事前に申合せしたことであると話す。
一方その頃、南道では疲弊し切った飛信隊がいた。信達を含む麃公軍の残兵は李牧軍の執拗な追撃を受けながら必死に咸陽に向かっていた。しかし、その顔には全く生気がなかった。そして遂に蕞に辿り着く。場内に入るとそこには政がおり、信と再会する。それは暗闇に届いた一筋の光であった。


ついに信と政が再会した。そしてこれから李牧軍との戦いが始まる。信は政を守りながら戦うことになるが、王都奪還以来の共闘は心が熱くなります。お互い成長しておりますし、どんな戦いを繰り広げてくれるか楽しみです。ここでさらに山の民が出てくれば言うことないと思います。
今週は昌平君のそれ以外は取るに足らぬ小言という発言が印象的でした。さすが軍総司令であり、秦国のために最後まで諦めない気持ちが出ていると思います。さらに呂不韋に対し、自らの保身しか考えてないあなたは小者ですと言ったら最高でしたが…
これで呂氏四柱に確実に亀裂が入り、今後呂不韋陣営の衰退に繋がるものだと期待します。


先週は城戸村の隣人さんの大作、楽しませていただきました。今後の展開予想や麃公と政のやり取り、王騎、王賁の関係、李の考察などたくさんの興味深いコメント、何度も読ませていただきました。本当にありそうな展開であり、キングダムサブストーリーとして、どこかに掲載されたらいいなと思います。
今後も皆様の様々なコメントお待ちしておりますので何卒宜しくお願い致します。
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琉球

沖縄では雑誌や書籍は東京より4~5日遅れの発売なので、いつも貴ブログで予習させていただいています。これからも頑張ってください。
ところで、NHK-BSで放送中のアニメの方も毎週楽しみに観ていて、あと5話で終了予定ですが、6月から第2シリーズを放送するそうです。こちらも楽しみですね。
PS.タイトルと本文中の「再開」は「再会」の間違いですよね。

by 琉球 (2013-01-24 09:57) 

城戸村住人

琉球さん
管理人です。ご指摘ありがとうございます。誤字の修正を致しました。
by 城戸村住人 (2013-01-24 10:07) 

ファルファル

呂不韋本当に大嫌い!
早く失脚すればいいのに
信と政これに山の民が加われば李牧に勝てるでしょう。
今後の展開が楽しみです。
by ファルファル (2013-01-24 13:35) 

大后

呂不韋イイイイ
by 大后 (2013-01-24 21:00) 

なおきち

毎回のことながら、面白いの一言!
内容も面白いけど、絵がすごくいいっすね~。
それぞれのキャラの心情、思惑、喜怒哀楽が伝わってきて面白い!
今回では、呂不韋の怒り、昌平君のクールな感じ、成キョウのふてぶてしい態度、飛信隊の死にそうな顔など見所が多くて良かったです。
飛信隊頑張れー!
by なおきち (2013-01-25 03:20) 

呂不韋

昌文君ンンン
by 呂不韋 (2013-01-25 06:15) 

三度の飯よりキングダム好き

今週は昌平君の一言につきますね!
四柱中の一人ではあるけど、それよりも国を想う気持を感じました。
今後のこの一言がどういう影響を及ぼしていくか非常に楽しみです!
by 三度の飯よりキングダム好き (2013-01-26 01:14) 

松

私もキングダム読んでますが、昌平君は史実では、最終的には他国から良い条件のスカウトを受け入れ、秦と争うことになりますね。その史実での性分がマンガに反映されてることを前提に私は解釈したのですが、愛国者というよりは、実力を発揮する機会に常に飢え、上昇志向の親分すら不意をつくさらなる上昇志向、プロ意識を持つ、少し影がある天才肌という印象を受けました。
by (2013-01-26 10:33) 

城戸村隣人

城戸村住人さまのキングダム実況生中継、いつも楽しみにしています。前回、調子にのって長々と書いてしまって申し訳ありません。が、今回も「なおきちさん」のおっしゃる通り、それぞれのキャラの描き方で本当に、いろいろ想像したくなってしまい、また書いてしまいました...。特に今回は、昌平君と呂不韋にコメントが集中していますね。私はなにげに成嬌と政が気になりましたが..。

今回の描写で一番好きなのは、政と昌文君が、信が戻って来たことに何の驚きも持っていないところ。麃公将軍が討たれた後およそ2000人ほどが脱出して都へ戻って来ていることまでは伝わって来ていたが、政はその中に、「信...」と言って心配しているように見えたのだが、描写を見ると、むしろこんな言葉が出てきそうです。
政「信、お前が来ることを信じていた。俺たちの道は前しかない。」
信の頭の中で、麃公将軍の声が響く「前進じゃー」「火を絶やすでないぞ」
信「そうか、そういうことだったのか、麃公将軍。わかったよ。あんたが俺に託したことが...」盾を前に持ち替えて、「政、俺から離れるな。俺が、俺たちがお前を護ってやる...。」といって、背水の陣を敷く(注:この陣が敷かれるのはもっと後の時代。同じ「史記」繋がりで。)。
信「政、もう後戻りはできないぞ。」政「はなからそのつもりだ」。

by 城戸村隣人 (2013-01-27 07:50) 

城戸村隣人

呂不韋が嫌いな方のために、こんなストーリーを創ってみました。李牧は呉鳳明のこの戦「どこまでやるか」の質問に、「もちろん、秦国が滅びるまで」と答えている。つまり、政の首を差し出そうが、どうしようが、李牧は徹底的に秦が立ち上がれないようにするつもりである。そこで意表をついて、政が合流した飛信隊と共に北道を通って函谷関にいき、味方に合流する。秦の精鋭部隊と将軍達がいるところに突然、王がやってくれば前線の兵士達が盛り上がらない訳がない。一方、李牧は秦王がすでに都にいないこと等知らない。攻めていっても、以前言っていた、「非戦闘員は殺さない」を護って住民には手を出さず、直接王宮へ。呂不韋を護ろうと武器を持った朱凶登場。唯一帯剣していた成嬌はあわてて呂不韋に刀を投げ与える...と。
by 城戸村隣人 (2013-01-27 07:53) 

城戸村隣人

昌平君に活躍してほしいという方のためのストーリー。使者を楚の春申君のもとへ送り、李牧の別動隊は全滅したと流言をする。もちろん、春申君はそれが偽りであることを見抜くが、ここで、昌平君は、李牧と龐煖という二人の化け物のほうが今後脅威であることを説く。なにより、今回の戦いを「最初から最後まで描いた」のは他ならぬ李牧であり、合従軍失敗は李牧の責である、と。これを受け、楚が国へ帰る。それまで膠着していた戦いにほころびが生じ、他国も退却を始める。のこった趙軍は引けに引けず。函谷関より秦援軍ぞくぞく集結し、李牧撤退を導く。
by 城戸村隣人 (2013-01-27 07:58) 

城戸村隣人

今回の政と信の再会で思いついたストーリー。これまで信は、漂、王騎将軍、縛虎申、輪虎、麃公将軍、万極、などの「死」を経て、何かしら成長するために受け取って来た。ここで、キングダムのストーリーの中で出て来たらおもしろい敵キャラ。それは政のそっくりさん。「えっ、漂じゃないの?」と思うかもしれないが、政のそっくりさんでも漂のそっくりさんでもどちらでも一緒。ただ、正確は残忍そのもの。そう、ちょうど我々が歴史上の人物として知る、始皇帝のようなイメージのキャラ。要は信がこのそっくりさんに出会ったときにどうするか、興味ありませんか?
by 城戸村隣人 (2013-01-27 08:02) 

キングダム最高

(当事者たちには再考している暇はないのでしょうけど)勝算は開始時の20/100からどう変動しているんでしょうかね。
私としては,はじめの数字は,ひょうこう,もうぶ,とう,かんき,おうせん(ちょうとう+もうごうは何となく除外しました)(ひらがな表記ご容赦願います)の5将軍のうち上手くすれば1人くらいは合従軍中枢の首をとる,と予想したと推測して1/5にこじつけてみたいと思います。(打ち込みながら他の計算も思いつきましたが形にできれば書き込みたいと思います)

で,現時点では喉元に迫られていることから1~3/100くらいかなーと。

ところで,元の数字には南道を攻めてこられるパターンがすぽーんと抜けていますよね。
by キングダム最高 (2013-02-01 16:45) 

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