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第298話 窮地の大抜擢~蒙恬と王賁~

楚の神速の布陣に追い詰められた騰軍。騰は楚の斜めの攻撃に相対する形で布陣を作った。隆国を中央軍として両翼を置き、本陣をつり鐘状に囲い、中に予備隊を隠した。守備の陣形になるが、この陣形には大きく欠落するものがあった。それは先に出た録嗚未軍、干央軍を救うことができないことだ。騰は全てを救うことはできないと判断し、二軍を見殺しにしても本陣の崩壊を防ぐ刻と考え、この布陣とした。
媧燐は絶え間ない攻撃を繰り出す。隆国は第一派を受け止めるが、騰は右翼、左翼に物足りなさを感じ、指揮官を入れかえる。左軍を玉鳳隊の五千人将王賁、右軍を楽華隊の五千人将蒙恬に任命する。
蒙恬と王賁は騎馬隊で出撃し、歩兵を攻めている敵の背中に回り込み攻撃を仕掛ける。
敵は息をつかせぬように矢継ぎ早に攻め続けて崩壊させる気だが、騎馬が機動し続け、背を討つ援護を続ければ歩兵は息をつける。呼吸し続ければこの陣はそう簡単には崩れなく、蒙恬と王賁の騎馬隊こそがこの戦いの生命線となる。この二人の活躍により、騰対媧燐は思わぬ接戦となる。


ま、大抜擢と時点でこの二人ということは誰の目にも明らかなので、もうサブタイトルをそのままつけさせて頂きました。
しかし、蒙恬も王賁もいつ五千人将になったのだろうか。蒙恬は千人将で、王賁は二千人将だったはず。臨武君との戦いで昇格したかな?でもそこまでの活躍でもなかった気がするが…特に王賁。項翼を黙らせただけ。
ま、でも五千人将であれば次は将軍。この戦いで一気に将軍まで昇り詰めてしまうかも。
しかし、騰軍に信が配置されなくてよかった。貂が指揮をとっても絶対信には蒙恬、王賁と同じような戦いはできずに、媧燐の波状攻撃になすすべなくやられてしまうだろう。
でも逆にいえば万極を討ったときのような戦いは蒙恬、王賁には無理だと思うが…信はムラがあるからなぁ。
これ以上隊が大きくなるなら、麃公みたいに本能型100%で突き進むのも一つだが、できれば知能型の戦いも少しは身につけるようにしてほしいな。ま、付け焼き刃で逆効果になるかもしれないが
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コメント 2

XI

王賁、蒙恬二人とも五千人将になっていたのではなく、今臨時で五千人将に任命されたのでは…と思うのですがどうでしょう。
by XI (2012-05-25 09:17) 

城戸村住人

なるほどですね
騰くらいの頭の切れる人物ならそのくらいの機転はききますね
納得しました
ありがとうございます

しかし、そんな急に言われて対応できる蒙恬と王賁はさすがというべきですね
特に蒙恬はこの戦いでさらに飛躍的な活躍をしそう
by 城戸村住人 (2012-05-25 23:18) 

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