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第297話 戦象の意味~媧燐の計略~

戦象が暴れまわる。象は全身が甲冑の如きぶ厚い皮で覆われているため、刀剣では致命傷には届かない。また、気性も荒く、戦用に訓練されている。録嗚未軍、干央軍ともに混乱しているが、騰は獣ごときに遅れをとる二人ではないと退却、援軍の指示は出さなかった。
録嗚未は騎馬隊の機動力を生かし、戦象の後ろに回り、背を討つため、動き出す。その際に敵に指揮系統があることを発見し、指揮官を討うとうと突撃する。
しかし、打つ直前に足掛けの罠に引っかかり、転ばされ、戦象に踏み潰される。
ところが、録嗚未は踏み潰される寸前象に飛び移っており、そのまま象の背を登り、敵の指揮官を討った。
一方干央は弓を一斉掃射し、戦象ではなく、上に乗っている敵兵を狙う。
録嗚未、干央ともに戦象を退けることに成功する。ところが騰はその引き際の良さに疑問を感じていた。

媧燐は戦は人を魅了して意味があるという。戦象のその大きさ、もの珍しさに秦軍ははしゃいでおり、媧燐の意図に気づいていなかった。媧燐は戦象を繰り出している間にほぼ詰みの布陣を敷いていたのだ。つまり戦象はただの目くらましだったのだ。楚はどこからでも攻めることができるのに対し、騰の指示が一つでも誤れば昼までに騰軍は壊滅する恐れがあるところまで追い詰められたのであった。


さすが媧燐といったとこかな
象さんをただの目くらましに使うとは…
楚軍がほぼ詰みの布陣を敷いたとなると非常に厳しくなる。当然媧燐は優秀な指揮官であるため、騰の指示が一つでも間違えば絶滅してしまい、それは同時に秦の滅亡も意味することになる。綱渡りの戦いとなり、難しい指揮が必要となる。
媧燐と騰の知恵比べといったとこになるのだろうが、騰には王騎の下で働いていた実績経験があるので、なんとか乗り切って欲しい。
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