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第422話 守りぬく命

飛信隊と蕞兵は王の子を死守すべく、反乱軍と死闘を繰り広げていた。その最中、信は政と二人で会話をしていた頃を思い出す。信は政に子供がいるってどんな感じだと尋ねる。信は親の顔も知らないため、その感覚がよくわからないでいた。政はそういう意味では自分も親子関係は疎いが、子供に関して思うのは時に不安と苛立ちと多分に笑いをさそう困った存在だと話す。信はその言葉を嬉しそうに聞いた。政が麗はそんなに体が強くないので、気をもむこともあると言うと信はだったら最初はしっかりと守ってやらないとなと返す。

後宮ではまだ反乱軍の様子を目に捉えるとこはできなかったが、入城してきていることをその雰囲気から感じ取っていた。微久は王都は王宮を守るべく壁や街で囲い作られており、さらに後宮は王宮の後ろに隠された閉ざされた城であるため、簡単に反乱軍は来られないと話す。しかし、陽はだとしても万全を期すべきと返す。微久はもちろんと言い、陽と向と麗だけを誰も知らぬ隠し通路へ導くこととした。向は麗を胸に抱き締め、何よりも第一に守られるべき命がここにあるとし、母として、王の后の一人として、命に代えてもこの子の命は守り抜くと誓う。そして、四人は隠し通路に向かったのであった。

樊於期の息子琉期は咸陽の民を切り捨てながら王宮、後宮を目指す。ところが、咸陽のあまりの大きさに驚き戸惑っていた。しかし、樊於期は呂不韋からの情報を元に最短の道がわかっており、先を急いだ。
飛信隊もようやく城外の反乱軍を蹴散らし、入城するも、その咸陽の大きさに驚いていた。しかし、信は王宮には何度も足を運んでいるため、王宮への道筋はわかっており、騎馬隊を率いて全力で向かう。

一方、雍の天備宮では政と呂不韋が相対して座っていた。しかも、席は対等であった。政は咸陽の戦いにより、明日どちらが玉座に座るか決まるため、最後の対話であり、対等に座して語ろうとしたのであった。呂不韋はではと口を開く。ずっと妙な噂を聞く、中華統一という馬鹿な噂だと、天人になるおつもりか、夢想の中の物語ならばよしとするが、本気ならおよそ血の通った人間の歩む道ではござらぬぞと挑発する。



咸陽もなかなか危機的な状況となってきました。樊於期に予め地図と渡すといったところはさすが呂不韋で抜かりがないですね。たぶん誰も知らぬ隠し通路も呂不韋はその情報を入手しており、樊於期もそこを目指している可能性がありますね。
しかし、信には王暗殺の際に一度隠し通路にも入っている経験があるため、何とかギリギリ向と麗を助けることができるのではないかと思います!!
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クリリン

咸陽攻防に関しては樊於期軍の方が一枚上手でしたね(呂不韋も周到な狸だ…樊於期の息子、史書はともかく樊琉期っていうんですね)この状況、何としても飛信・昌文・昌平らの軍で早急に駆逐しないと予想外の犠牲者が出ると思います。
後半の政・呂不韋との対話ですが、呂不韋の言う「およそ血の通った人間の歩む道ではござらぬぞ」はその言葉通り、政が今後中華統一に向けて非情な手段を平然と行っても避けては通れぬ道と僕は判断しました。それ故にまともな人間には到底歩めぬ道と…それを呂不韋から政に言うとは思いませんでした(しかしながら、今まで血の通った人間のする事とはかけ離れた行為をやってのけた呂不韋だからこそ言える言葉かもしれません)


by クリリン (2015-02-26 07:34) 

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糞漫画だから 二人とも
助かるでしょよ(笑)
by お名前(必須) (2015-02-26 13:47) 

こんばんは

微久さんでしたっけ?
この方、まさか呂不韋側の人間という事は無いですよね?
何かちょっと心配です。
by こんばんは (2015-02-26 23:04) 

徐服

一番の佳境で次号休載は残念です。
麗姫以外の政の子らは?
扶蘇王子や胡亥王子てまだ生まれていないか?

次の敵役「燕太子丹」て咸陽に人質でいたころですかね?

まだまだ作者はひねりそうですね。

by 徐服 (2015-02-27 05:44) 

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