第415話 反乱兵の作り方
政は皆の者静まれ、式典の次第はあと僅かだ、このまま加冠の儀を最後まで執り行うぞと宣言する。呂不韋は咸陽に毐国が迫っている状況で加冠の儀を続けることに疑問を感じていた。呂不韋は政と目が合う。呂不韋は政の落ち着いた眼差しから、大王側も毐国の反乱を予期していたことを悟る。
北道では毐国軍と秦軍が混戦状態にあった。反乱軍側の兵士達は咸陽の護衛と聞かされていたため、前線の兵士達は混乱していた。そのため、毐国軍三万は烏合の衆であった。咸陽に知られぬように毐国を分散して出た樊於期直下の毐国兵一万とかつて小王国で秦に取り込まれ県にされてしまった戎翟の兵一万、あとは函谷関に至るまでの道中、各城から徴収して集めた兵一万から構成されていた。自分達が反乱軍となることを知らぬ兵は三軍内それぞれにいたが特に道中偽の玉璽で強制徴収された兵に多かった。故にこの前哨戦で樊於期はその徴収兵一万を戎翟の下につけ、最前列に組込ませ戦わせた。樊於期は死地に入れば反乱するしないは関係なく、相手が何者だろうと自分を殺しにくる奴がいれば全力でこれと戦い、相手を殺して生を拾う、戦いが終わった頃には全員反逆罪になるため、後には引けない状況になり、反乱兵が出来上がっていくと考えたのである。
北道守備兵三千と毐国軍三万の戦いは二刻で勝敗を決した。しかし、樊於期は投降したおよそ千人の北道守備兵の斬首を決行したのである。
嫪毐はその様子を見て、戸惑い、意味はないと止めようとするが、樊於期は意味はあると反論した。それは反乱に迷いがある兵士を退路のない事態であると飲み込ませ、覚悟を決めさせるためであった。兵士達の目つきは変わり、反乱軍は成ったと満足そうに話した。樊於期はこれから咸陽で起こる阿鼻叫喚はこんなものではなく、逆に毐王こそ心配であり、大将毐王に覚悟がないと全軍の士気に関わると呟くと嫪毐は愚弄するなと反論し、この中の誰よりも覚悟を決めており、歴史に悪名を刻むと断言した。
雍では呂不韋が政にことは急を要するものであり、加冠の儀を続けている場合ではないと促す。実際李斯が咸陽は一万の敵で陥落するように守備を薄くしていたのであった。さらに呂不韋は思い出作りであれば大王らしくなく、最後まで足掻くべきだと言い切る。
政はその呂不韋に対し、勘違いするな、何も諦めていないし、あがく必要もない、確かに咸陽に兵力はないが、反乱軍を止める軍はすでに向かって来ていると話した。
その反乱軍鎮圧に飛信隊が向かっていたのであった。
やはりこの重要な局面を打破するのは飛信隊ですね!羌瘣と合わせて八千であれば、樊於期率いる三万を退却まで追い込むことは可能だと思います。
しかし、ここで毐国軍を退却に追い込んでも、呂不韋が責任を問われることはないですよね…表向きは全て嫪毐がやったことで済まされてしまいますから…
しかし、ここはやはり昌平君あたりが、呂不韋の悪事の証拠をつかんでいて、加冠の儀の席上で披露してくれるのを期待します。うーん、その時の呂不韋の顔が楽しみ。
本来ならキングダム年内終了に伴い、ブログも今年最後のはずではありますが、年内あと一回だけ更新しようと思います!
北道では毐国軍と秦軍が混戦状態にあった。反乱軍側の兵士達は咸陽の護衛と聞かされていたため、前線の兵士達は混乱していた。そのため、毐国軍三万は烏合の衆であった。咸陽に知られぬように毐国を分散して出た樊於期直下の毐国兵一万とかつて小王国で秦に取り込まれ県にされてしまった戎翟の兵一万、あとは函谷関に至るまでの道中、各城から徴収して集めた兵一万から構成されていた。自分達が反乱軍となることを知らぬ兵は三軍内それぞれにいたが特に道中偽の玉璽で強制徴収された兵に多かった。故にこの前哨戦で樊於期はその徴収兵一万を戎翟の下につけ、最前列に組込ませ戦わせた。樊於期は死地に入れば反乱するしないは関係なく、相手が何者だろうと自分を殺しにくる奴がいれば全力でこれと戦い、相手を殺して生を拾う、戦いが終わった頃には全員反逆罪になるため、後には引けない状況になり、反乱兵が出来上がっていくと考えたのである。
北道守備兵三千と毐国軍三万の戦いは二刻で勝敗を決した。しかし、樊於期は投降したおよそ千人の北道守備兵の斬首を決行したのである。
嫪毐はその様子を見て、戸惑い、意味はないと止めようとするが、樊於期は意味はあると反論した。それは反乱に迷いがある兵士を退路のない事態であると飲み込ませ、覚悟を決めさせるためであった。兵士達の目つきは変わり、反乱軍は成ったと満足そうに話した。樊於期はこれから咸陽で起こる阿鼻叫喚はこんなものではなく、逆に毐王こそ心配であり、大将毐王に覚悟がないと全軍の士気に関わると呟くと嫪毐は愚弄するなと反論し、この中の誰よりも覚悟を決めており、歴史に悪名を刻むと断言した。
雍では呂不韋が政にことは急を要するものであり、加冠の儀を続けている場合ではないと促す。実際李斯が咸陽は一万の敵で陥落するように守備を薄くしていたのであった。さらに呂不韋は思い出作りであれば大王らしくなく、最後まで足掻くべきだと言い切る。
政はその呂不韋に対し、勘違いするな、何も諦めていないし、あがく必要もない、確かに咸陽に兵力はないが、反乱軍を止める軍はすでに向かって来ていると話した。
その反乱軍鎮圧に飛信隊が向かっていたのであった。
やはりこの重要な局面を打破するのは飛信隊ですね!羌瘣と合わせて八千であれば、樊於期率いる三万を退却まで追い込むことは可能だと思います。
しかし、ここで毐国軍を退却に追い込んでも、呂不韋が責任を問われることはないですよね…表向きは全て嫪毐がやったことで済まされてしまいますから…
しかし、ここはやはり昌平君あたりが、呂不韋の悪事の証拠をつかんでいて、加冠の儀の席上で披露してくれるのを期待します。うーん、その時の呂不韋の顔が楽しみ。
本来ならキングダム年内終了に伴い、ブログも今年最後のはずではありますが、年内あと一回だけ更新しようと思います!
2014-12-25 07:28
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コメント(8)
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まず冒頭の昌文君の落ち着きぶりですが、毒国侵攻に際して焦っていた場面が前回見られたものの、それは呂不韋を欺く芝居であったという事がさすがだと思いました。
それから樊於期の将軍としての経験から烏合の衆を精兵に変える手腕、これも「くぐってるなぁ〜」と感心しました。(兵の心理もとい人間の心理をよく心得ていると感じた)
そして最後の信の後ろ姿を見て「ついに!来たか!!」と興奮しましたね〜(やはり政との主従は固い!)
後、呂不韋の悪事を暴露するのはやはり昌平君を置いてこの状況では考えられないので、私も次回は合従軍侵攻以来の呂不韋の冷や汗顏を拝みたいもんです。
by クリリン (2014-12-25 12:21)
あと壁の兵もいれて三万対三万。介憶もいるだろうし、蒙武もどちらに付くか分からない。
山の民が10日あれば間に合うのは証明済み。
李斯が相変わらず呂不偉側であれこれしてるようでは
命運尽きた感じがしますね。
by かるち (2014-12-25 14:50)
史記ではこの乱の鎮圧がなった後、政が呂不韋から徐々に権勢を奪い、最後は自殺に追い込んだと書かれていましたね。
by しゅうしゅう (2014-12-25 20:56)
いよいよ真打登場!
どう反乱軍を料理するのか?
徴収兵を離反させる裏技の演出も見せてほしいですね。
飛信隊の旗を見たとたん、恐怖におののき蜘蛛の子
を散らすように反乱軍を離反して逃げ出すとか。
逆に義に厚い信五千人将へ進んで投降してくるとか。
by 徐福 (2014-12-25 22:27)
まさに撃沈の序曲(^_^)/
時に漫画より前に、ブログ拝見させて頂いておりますm(_ _)m
リョフイさん、どんな感じでテンション下がってくのか…(~o~)今後が楽しみでなりません。
今年もあっという間でしたが、来年は一国くらい滅ぼしてくれるんでしょうかね~♪
by ナイアガラの滝子 (2014-12-25 23:52)
反乱軍のキャラを見る限り、おそらく、弱そうですね。(対して強くない)
呂不韋の「反乱軍をワシの蒙武がやっつけて、ワシが英雄だ」という筋書きは、「蒙武が政側に付く」そして、ロウアイや太后あたりが最後の足掻きで暴露し…ってあたりが"落ち”な気がします。
また、鎮圧後は、呂不韋が政の父と判明(疑い)となり、処刑できずに島流し…みたいな展開では…。
by ダムダム (2014-12-26 14:43)
やっと飛信隊来ましたね!
貂が昌平君からの書簡をどう読んだのか、鎮圧には蒙武以外に誰か来てるのか、今後の展開が楽しみです。
あー気になるところであと2週間待たなければいけないなんて…!
by ハルト (2014-12-26 17:15)
久しぶりのコメントです!
多分冠加の儀を
止めないのには
王として、
信に第一の号令を
出すためではないでしょうか
だとしたら、
この反乱鎮圧にて
信は将軍に成りそうですね
by 謄 (2014-12-28 18:22)