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第492話 成長への募兵

飛信隊の入隊試験では過酷な持久走や根性を試すための試練が行われていた。
その光景は飛信隊の古参隊員ですら、心配するほどであった。
そこに文句を言う輩が現れる。戦場は殺し合いであり、走り回るだけならガキでもできると隊員に詰め寄る。崇原は威勢がいいのが出てきたと前に出て、輩を相手に十人同時に相手にし、傷をつけられれば即入隊を認めると宣言する。輩が襲いかかろうとした瞬間、崇原は片手でその十人を倒した。輩は崇原は飛信隊の中でも屈指の剣使いであることを耳にしており、隊長は崇原よりも強いかと問うと崇原は自分が百人いても勝てないほど隊長は強いと言い聞かせる。
そして、田有は本気で飛信隊で一緒に戦いたいのならもう一度試験に挑めと叫ぶ。

側から見ていた我呂は選抜試験の厳しさに疑問を口にする。貂は本気で隊を進化させるなら土台となる兵の身体能力を高いものにしなくてはならないと考えていた。それは白兵戦では強いと思っていた飛信隊が慶舎隊の精鋭にズタズタにされたからであった。騎兵も歩兵も明らかに個人の力が劣っていたことの証明であった。戦術を前にこの問題を解決しなければさらなる大物と渡り合うのは不可能であると貂は考えていた。
しかし、我呂は試験がここまで厳しいと体力馬鹿しか残らないと指摘する。そこで貂は特殊技能がある者がいるかどうか落選組から探すつもりであると説明する。
信達が歩いていると落選組に少し前に会った弓矢の兄弟がいることを見つける。弓矢兄弟はまた信に会えたことに喜ぶが、落ちたことに気を沈めていた。それは弓の腕前だけで入れると考えていたからである。貂は弓の特殊能力であれば体力試験で落ちている分、弓実技で倍の距離から正確に的を当てられないとダメだと言うと、弓矢兄弟は走っている人の間を縫い、いとも容易く的を射抜く。その距離は倍ではなく、十倍はあったのであった。さらに弟も簡単に射抜く。信と貂はその腕前にただただ驚いていた。貂がその技術をどこで身につけたかと問うと山でと答える。誰に教わったかと聞かれると父であると返す。ただし、彼らの父は戦死していたのであった。弓矢兄弟は理由は麃公という頭のおかしな将軍の軍に入ってしまい、無茶な突撃命令ですぐ死んでしまったと残念がる。
我呂は自分も麃公軍だったと明かし、父親の名前を聞くと蒼源と返す。我呂はその名を聞き、驚く。蒼源は特殊弓騎兵団を作った人物であり、秦で唯一中華十弓に名を連ねた達人であった。





まずはブログのアップが遅れましたこと深くお詫び申し上げます。遅れた理由として完全なる失念でございます。2011年8月に始めたこのブログですが、失念したのは初めてでございます。自分でも驚くと共に今後二度と同じ過ちをしないよう心に誓います。

今週は中華十弓の子供が出てきて面白い展開になってきそうですね。弓隊を作りたいと思っていた飛信隊としては願ったりかなったりですね。将来白麗と弓矢対決とかしたら面白いでしょうね。
しかし、麃公さん、、、、さすがに本能型の極みの人に無茶な特攻をやらされたら誰も生きてはいないでしょうね、、そういう人達がいてこそ麃公の戦績があるのでしょうが、、、何とも考えさせられる回でした。

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王翦

何と!…これはとんでもない兄弟が現れたな。
しかも筆者の先入観じゃ淡が兄だと思ってたのが逆だなんてこれまた原先生、面白いです笑

あの弓の冴え、十弓・三位を自称する楚の白麗に勝るとも劣らぬ腕前だな。これは何としても新生飛信隊の一翼を担う弓精鋭隊に成長してほしいと思った。

しかも極め付けは故人ではあるが、蒼源という秦国きっての達人とは(麃公将軍…蒼源もとい超貴重な弓戦力をまさか前線投入してまで戦に勝ったのか!?とにかく破天荒な人使いだなこりゃ・・)

この兄弟以外にも一芸に秀でた者達がいるのか次号も目が離せない。
by 王翦 (2016-10-13 21:12) 

なかひと

管理人さま、皆さんこんばんはです。
まずは管理人さま、お疲れたまってらっしゃるのでは?と心配です。
いつもきっちりとした文章に纏めて下さること、すごいなぁと思っていますが、たまには今回みたいにゆっくりupでも良いのでは?
楽しみにしてるのは変わりありませんので、あまり気になさらないように[クローバー]

そして久々の飛信隊メンバーキタコレ![るんるん]
やっぱりいいですね~
久々のヒョウコウさまにもキュンキュンでした!バハァ!(笑)
そして弓矢兄弟、どうみても特殊技能ですよね!また来週どうなることやら~。
by なかひと (2016-10-13 21:49) 

ランビハク

初コメです。
管理人様、いつも楽しく拝見させて頂いております。

あれ〜?今週無いのかなぁ〜?と思っていましたが、良かったです。
色々心配しちゃいました(笑)
どうかお気になさらずに。これからも楽しみにしてます。
by ランビハク (2016-10-13 21:55) 

お名前(必須)

心配してました 2011年から初めて時の流れは早いものですね これからも管理人さんのブログ楽しみにしてますよ キングダム新たな展開で面白くなってきましたね 次週も楽しみです
by お名前(必須) (2016-10-13 22:27) 

かずお

あらまぁ管理人様、謝る事はないですよ?私は管理人様が出す熱意に惹かれただけ。ちと遅れただけです。最近政治話ばかりだったから油断したと言う事にしましょうや。それにね、今まで走り続けてきてチョッと休んだだけですよ。あと10年走り続けるなんて無理難題。偶にはゆっくりと感想アップしてもいいんです。自分は信にも貂にもなれないけど尾平ならなれるかも?と思う飛信隊。チョッと目先の宝石握る弱さを隠せない一般人。管理人様は信の様に先頭走り続けるよりも、尾平の様に泥臭く続けて欲しいです。そして信も尾平も最期まで飛信隊を続ける、だから管理人様も最期まで続けて下さい。謝罪でなく、より熱い感想アップが希望です。

序でに、自分も最期まで付き合いますよキングダムと管理人様のブログ。

さて漫画の方ですが、飛信隊の性質に心配。信は一応職業軍人扱いなんでしょうが、他は半農と言っています。報酬を平等に割っている飛信隊では戦果だけでは食べていくのが難しく半農は必然になるでしょうし。報酬格差を設ければ職業軍人が食べていけるので精鋭を育てやすくなると思いますが…平均値を即上げる選抜試験では弓兄弟みたいな天才に会わない限り苦しいかな?と心配性の私でございます。

そろそろお兄ちゃんの名前知りたいな〜
by かずお (2016-10-14 21:42) 

伊世

管理人さん、お疲れ様です。

飛信隊はヒョウ公将軍と縁がありますね。また戦は始まるだろうけれど、もう少し飛信隊の入隊試験のドタバタを見ていたいです。

王賁もそろそろ出て来ないかな…
by 伊世 (2016-10-15 18:57) 

ブロック

よく拝見だけさせていただいていた者ですが、初めてのコメントです。
このような、少なくとも自分には大いに価値のあるブログを続けていらっしゃることに、まず管理人さんにはお疲れ様ですと伝えたいです。
同時に、コメントされている方々の内容を拝見しても皆さんキングダムが好きで本当に深く読んでいるんだな、と思いながら毎回密かに楽しんでいます。

と、そんなことだけをどうしてか伝えたくて書いてしまいました、失礼します。
by ブロック (2016-10-16 12:22) 

しゅうしゅう

麃公は弓隊を突撃させるなんていうとんでもない作戦をとったというのが、また麃公らしい。

弓隊が補助に居ると、騎馬歩兵の攻撃の補助に役立つのは間違いないですし
守備にも貢献しますから、飛信隊の内部に強烈な弓隊ができるのを楽しみにしています。
by しゅうしゅう (2016-10-17 00:29) 

下っ端@弓兄弟

弓部隊が必要言うていきなり中華十弓レベルのは無理だろ、って思ってたら意外とすぐ出てきましたね..汗
自分が隊員なら、許可状みたいの持ってって、兄弟の村から有力な弓使い10人くらい引き連れてくるわ。
また百人隊が出来た時みたいに、今の幹部リストアップして、飛信隊・キョウカイ隊でどんなメンバーいるのか見てみたいな。


by 下っ端@弓兄弟 (2016-10-17 18:46) 

お名前(必須)

自分、キングダム歴5ヶ月です。
最初は単行本から読み始めて、早く次が知りたいとヤンジャンでも読むようになりました。
しかし、話が繋がらない。10話分以上一気に進んじゃった感じで途方に暮れていました。
その時に始めてココに出会いました。
なので、今後も現れるかもしれない自分のような人のためにも更新してくださり感謝です。
by お名前(必須) (2016-10-17 20:00) 

先読みのシャア

管理人様、何時も楽しく拝見させて貰ってます。管理人様には感謝しかないです。これからはのんびりUPするのも良いのではと思います。それに、たまには、休みもあってもいいのでは・・・
応援してます。

弓矢兄弟なかなか良いですね。楚軍の白麗のように、一撃必殺部隊として、活躍出来るのではと期待します。
先ずは弓部隊のまとめ役としてでしょうが・・・
他にはヒョウコウ兵の補充なんかは、あり得そうですね。最強の補強と思いますが。
by 先読みのシャア (2016-10-17 20:18) 

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