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第468話 吉と凶

紀彗の機転で急襲の刃が鈍るゼノウ一家。紀彗はゼノウ一家に割り込んで入っていったが、苦戦を強いられていた。ゼノウ一家の包囲は想像以上に固く、紀彗は自ら率いる離眼兵でも混戦に持ち込むのがやっとであり、慶舎の脱出までは届かないと感じていた。
しかし、紀彗より少し離れていた慶舎は冷静に部下達にもうすぐ機が訪れると落ち着かせた。
草むらの中にいたゼノウ一家の兵士が矢で紀彗を狙い、標準を合わせる。まさに矢を放とうとする瞬間、馬呈がその兵士を一刀両断した。
馬呈と劉冬が紀彗を助けにきたのであった。
その間に慶舎は混戦を抜けだすことに成功した。そして、本陣に戻るべく、駆け出した。
ゼノウ一家はそれを見て、慶舎を追うとしたが、慶舎兵がそれを阻止しようとした。
そして、丘の紀彗軍が黒桜に押し込まれているところを紀彗、劉冬、馬呈が助けに戻ったのであった。

桓騎はその様子を遠くから見ていた。リン玉はキメにいった桓騎の攻めから慶舎が逃れたことに驚きを隠せないでいた。
慶舎は桓騎と自分の互いに紀彗の力を推し量れていなく、その見落としが、慶舎に吉と出て、桓騎に凶と出ただけであると思っており、これをきっかけに桓騎の恐ろしさを十分に理解し、さらに弱点も見抜いていた。
飛信隊は馬呈がいなくなったことにより、全滅を避けられていた。河了貂は黒桜軍を助けるために下から突き上げることを考えた。馬呈、劉冬がいなくなった今、飛信隊は敵の視界から消えているため、絶好の機会であったのだ。
しかし、信は河了貂の考えを否定する。
慶舎の言葉通り紀彗軍は慶舎、桓騎の予測を超えた力を発揮したが、桓騎軍にも同じように両者の予測にない動きをする存在がいた。それは飛信隊であった。信は敵の視界から消えている今、丘の乱戦を無視して、慶舎の首を取りに行こうとしたのである。



残念ながら慶舎の首は取れなかったですね〜
普通に考えると黒桜軍が紀彗軍を一気に押し込んで、丘の右半分を奪取し、そこ起点に丘全てを取るのかなと思いますが、そうはいかないのでしょうね
桓騎の弱点とは何でしょうかね〜

ところで、どうでもいいことですが、桓騎軍って、みんなワルの風貌ですが、戦とかで減った兵士の補充はどうしているんでしょうかね…あんな感じの人たちはそうそういないですからね
普通の人をわざわざあんな風貌にする必要はないでしょうし

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劉備

カンキの弱点。

それは策に連動性がないことかな。

出たとこ勝負感。

ケイシャはそこを付いていくのでは。
by 劉備 (2016-03-24 09:42) 

范増

流石は信。河了貂の軍略に捉われる事なく以前より益々〝本能型〟の才が開花してる様に思える。

この分だと慶舎も「思いもよらぬ敵の出現」によって顔面蒼白必至だろう。

にしても慶舎の言っていた桓騎の〝弱点〟というのは、敵の底力を見抜けない点にあるかもしれない。
↑慶舎も同様に。なので信に討ち取られるフラグも決して考えられない事もない。

後はあのゼノウを慶舎の精鋭だけで抑えられるかだろうが、難しい。あの暴獣を食い止め切れるかどうか・・・

次号の信の采配が非常に気になる。
by 范増 (2016-03-24 10:01) 

ジョン

仮に、逃げた慶舎を信が討取ったら、以前の対魏国戦で霊王の首を獲ったのと同じような気がします。
それにしても、劉冬はもう元気そうなのに、羌カイはまだ登場しませんね。復帰したら最後に美味しいとこだけ持っていくのかな。
by ジョン (2016-03-24 12:53) 

エディフ

カンキ軍の兵の補充ですが、
類は友を呼ぶで各地の山賊やら盗賊の輩が後から合流してきてあの風貌の部隊が維持されてるのでは?(笑)

あとは本営が気性が荒くて扱いづらい兵士はカンキ軍送りにしてるとかだと思いますw
 そういう人ならすぐに部隊に馴染みそうですよね。格好もマネしそうですし。
by エディフ (2016-03-24 14:33) 

六大将軍王騎

ンフフフフ
飛信隊の始まりの百人隊を思い出しますね
ここからは実力も上がった力を見せて下さいね、信!
奇襲でも難しいですよ、万に一つの戦いですが、貴方は秦王との約束が有り時間が限られていますからね!コココココココココ

棚ぼたじゃなく実力で武功を上げて将軍の位になって欲しいですね。羌瘣が劉冬と再戦しそうですよね
by 六大将軍王騎 (2016-03-24 15:08) 

う~ん…

カンキの弱点、それは今回慶舎が目の当たりにした「狩られる側の景色」に他ならないのでは…
お互いに負け知らずの「狩る」側なため、「負けを知らない」…

次なる李牧戦で慶舎がこの教訓を活かすのかと…

今後の展開がますます気になりますな、

う~ん…(>_<)
by う~ん… (2016-03-24 18:58) 

何度も言ってくれ

史実では、歓喜は李牧に何度も挑んで勝てず、失脚してしまう。それを知ってしまい残念だが、今はもう少し活躍見たい。
by 何度も言ってくれ (2016-03-24 21:25) 

先読みのシャア

やはり、信と慶舎が激突の展開ですね。
慶舎も化物に近く強い様な気がします。
それでも、信が勝って将軍に・・・
そんな感じがいいですね。

桓騎の弱点の予想ですが・・・
桓騎は全く、慶舎と同型の受けのタイプと思います。山陽編でもまず攻めは介子坊でその裏をかいたし、函谷関でも攻められて、それを受けてからの逆転の出撃だった。
攻めたら、今回の初戦の様にあっさりやられた。
(今回は慶舎の化物度を試したと思いますが)

これらの事から、受けのタイプしかあり得ない。
慶舎と全く同じですね、その匂いを嗅いだ慶舎が、弱点を見つけた。自分の弱点がすなわち桓騎の弱点ですからね・・・
ズバリ、桓騎をどんな手を使っても引きずり出しさえすれば、勝てると、感じたのでしょう。
ただ、気づくのが遅かったようですね。

信に討たれて終わりでしょうか。
まあ、この弱点はもっと先の展開で李牧が突いて、敗北になるのでしょう。

わからないのは紀彗がどうなるか?
これは、さすがに読めない。
by 先読みのシャア (2016-03-24 23:46) 

しゅうしゅう

今回総大将の気まぐれというのか戦略で兵を削られまくった飛信隊。
ここで、大将首をとれるかそうじゃないかで
今後の将軍への道が変わってきそうですね。
by しゅうしゅう (2016-03-25 01:09) 

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真に信が傾斜の鶏舎を討ち取って、桓騎が歓喜する。
by お名前(必須) (2016-03-25 19:47) 

岳嬰の側近

今回,カンキに首を洗って待ってろと言った展開からして慶舎は討たれないだろうね。今回の戦いでは信はカンキ軍に合流させられたいわゆる2番手の扱いなので簡単に手柄は挙げられないでしょう。
それよりもキスイと離眼城がどうなるかが心配だ。
by 岳嬰の側近 (2016-03-25 20:11) 

小松菜

慶舎はなぜワープしたのか??誰か教えてください。
また、何をもってどんな機の到来を感じたのか?
読み返しても馬呈の到着とは少しタイミングが合わないと思うが。皆さんいかがでしょうか?
by 小松菜 (2016-03-25 21:27) 

お名前(必須)

みんなが展開遅いとか煽りすぎたから、ワープ連発(キスイ、バテイ、リュウトウ、けいしゃ…)したとしか…

けいしゃはまだ殺さないと明言してるからには、信の「これまた飛テン隊」とかゆー読者の苦言に対する「やっと俺の判断で戦うぜっ!!」的なのも、むりくり・いまさら感ハンパねぇ~
昔は熱かったのに、先延ばしのダラダラ&読者を納得させるためのツジツマ合わせ感がハンパなく、切ない~(T^T)

by お名前(必須) (2016-03-26 00:30) 

かずお

類は類を呼ぶ、同意です。特に略奪okの桓騎軍は単純に手取りが増えますし、軍の行動なら多少悪事でも御構い無し。自然と集まるのでしょう。飛信隊との手取りの違いに一般兵から不満出てもおかしくないですから。

で、今回桓騎の詰将棋が外れました。一概に紀彗軍の実力を読み違いしたのが決定的でしたね。多少痛めつけれましたが、結果慶舎を逃し紀彗軍の合流を許しましたから。しかし慶舎軍も本命を率いたにも関わらず信を討ち漏らし、本陣を危険に晒しています。今の所痛み分けですが、信が何やら動くみたいですね。桓騎に慶舎討ち取られると、手柄的に信は上回る事が出来ず将軍の道が遠のきます。信が今回の戦で明らかに元野盗よりも手柄を上回らないと…やはり元野盗が慶舎討ち取れずに逃げられるのが必須条件になるのかな?信が慶舎討取る場合もありますが、どうせなら最期の三大天が揃った所で勝った方が絵になりますわ。

ビジネスキングダム買いました。渕副長、評価よし!
by かずお (2016-03-28 00:44) 

弱点

弱点は野盗の寄せ集め。持久戦では制御不能になります。餌となる味方をいかした意表をつく戦略の限界を知らされることになる。
by 弱点 (2016-03-30 00:50) 

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