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第459話 闘志の伝染

紀彗の登場により、趙軍は息を吹き返す。紀彗の離眼の兵よ戦えという一言は離眼兵の目と血に火をともした。秦の侵略者に対して、自らの土地を守るため、決死の想いで戦い、秦軍を跳ね返し始める。守りの布陣を敷いていた他の隊も総攻撃に転じた。
しかし、そこに桓騎軍千人将の角雲が現れ、趙軍の勢いを止める。しかし、さらにそこに紀彗が崖を勢いを増しながら下ってくる。そして、その紀彗に角雲はあっさり討ち取られたのであった。

その様子を黒桜は遠くから見ており、自らの判断の誤りを認識し、地形の見方を改める必要性を感じた。そこに趙兵が崖の上から襲いかかる。しかし、黒桜はすかさず弓を引き、趙兵を返り討ちにする。黒桜は再び戦場に視線を送る。そして、この状況から全軍退却の判断を下す。
それは正に雷光の如き早さの逆転劇なあった。紀彗の出現で黒桜軍は後退し、逆に一気に紀彗軍に押し込まれる位置まで退げられてしまったのであった。せめて、収穫といえるものがあるとすれば黒桜の判断の早さにより、失った兵数が多くなかったこと、紀彗という第二の存在に気づいたことである。
中央の丘を中心に戦場を左右に分けてみると右は平地を飛信隊が押し込み、丘は紀彗軍が押し込んだ。左は平地も丘も拮抗し、前線は大きく動いていなかった。二日目の戦いはほぼ互角のような形で幕を下ろしたのである。

二日目の夜は飛信隊では渕さんの活躍を皆で祝い、盛り上がっていた。信と河了貂は桓騎の条件を満たしたことを確認し、明日以降さらに趙軍を押し込み、右の戦局を優位に固めるとした。信は羌瘣がまだ帰ってきていないことを心配していた。河了貂は明日さらに趙軍を押し込んだら、捜索隊を出すとした。

羌瘣はある村の小屋の一室で寝ていた。そこで、羌瘣は生死を彷徨っていた。






紀彗の圧倒的な存在の出現により、戦局は一気に変わりましたね。まさに大将軍級の働きのような気がします。慶舎と紀彗の連合軍はまさに脅威に感じました。しかし、同じ右側ということで、紀彗と飛信隊の戦いが近々ありそうな気がするので、信の成長度を見る上でも楽しみに思います。



皆様、明けましておめでとうございます。本年もぜひ1001人目の飛信隊のブログを宜しくお願い申し上げます。
去年皆様のお陰により、累計1000万アクセスを突破したので、特に今年のブログの目標はございませんが、去年やった五人武将を選ぶという特別企画をまたやれたらいいなと思います。宜しければこんな企画をやってほしい!という意見がございましたら、遠慮なく言っていただきたく、何卒お願い申し上げます。
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さすが三大天の紀彗☆

中華十弓の黒桜の活躍もイカしてました!

信も渕さんに『渡れ!』『渡るんだ』でよかったのに。
by お名前(必須) (2016-01-07 08:13) 

クリリン改め范増

離眼の旗にまつわる逸話も気になるが、やはり出陣前に馬呈が言ってた「ウチの大将も化け物」という発言に納得ですね(趙の騎馬術の凄さは天下随一、でもってそれを率いるのが紀彗だから万倍の力が発揮されるんだろうな…)
黒桜の弓術もさることながら、流石は桓騎軍・副官を任されるだけあって状況判断が的確だったな(良将の器を秘めてるかも)
黒羊二日目も膠着状態で終了か・・・羌瘣も麓の村で保護されててよかった。
渕さんのガッツポーズには笑えた(よっぽど嬉しかったんだろな笑)
by クリリン改め范増 (2016-01-07 08:18) 

N村

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。

 ところで、「離眼」ですが、なんとなく宗教都市のような雰囲気になってきたと思いませんか?作者は、秦の時代の宗教も扱われるのでしょうか?
 
 だとすると、信やキョウカイは、またまた厄介な敵と対峙してしまったようです。
 個人的には、紀彗を信の配下に加えたいところですが、可能でしょうかね?何のマンガか忘れましたが、三国志の曹操も、黄巾の乱(一種の宗教団体の反乱)の黄巾賊を配下に加えて、自らの勢力の拡大に成功していました。

 趙の人望も篤い名将・紀彗を配下に加え、趙に大打撃を与えて、一気に将軍になって欲しいところです。
by N村 (2016-01-07 10:10) 

かずお

あけましておめでとうございます。紀彗将軍、強いぞ?黒桜様も弓の達人でしたが、それ以上に判断能力が凄い。桓騎軍の特徴で退き際を間違わない共通点がありますね。雷土の時もそうですが、戦力と現状の見極めを間違わない辺りこの部隊の強さを感じます。負けても命最優先が明確な方針であると。命を賭けて目的の為に邁進する飛信隊と、自分の欲求を満たす為に武を高めても命までは賭けず勝てる・負けない要素を求める桓騎軍。飛信隊も退却戦は苦手ですからね〜千人隊が負けても戦局に響きますが、将軍級が負けるとなれば国の戦略方針響きますからね。負けても部隊を最低限の被害に止めてやり直せる形を作る。負けであっても戦略上引き分けに持ち込むのも将軍の技術かな?と。

羌カイ副長、村人に保護されてましたか。村人がどう扱ってくるか全く見えないのが怖いです。村の安全の為に紀彗・慶舎軍に引き渡すのか、匿うのか。来週の発売日がたのしみで、怖いです。
by かずお (2016-01-07 14:21) 

しゅうしゅう

いつもながら、原作を読んでいるかのような記事に感心しております。

年末年始は漫画休みが多いのに、次回は21日発売って待たせますね、ヤングジャンプは。
by しゅうしゅう (2016-01-07 14:43) 

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初コメントです。
いつも更新を楽しみに読ませていただいています。
東京国立博物館で、「キングダムから見た兵馬ヨウの世界」というトークイベントが1月20日にあるようです。(行きたいけれど行けない・・・)博物館研究員の方が熱く語る!そうです。15時~なので、行ける人は少なそうですが、ご報告まで。
キングダムのおかげで兵馬ヨウ展、百倍楽しめました!




by お名前(必須) (2016-01-07 19:53) 

ぴー

管理人様、あけましておめでとうございます。
紀彗将軍、イケメンな上に強い!
でも黒桜の姐さんも、華麗な弓さばきと賢明は判断流石です。
すぐに首をはねられた秦将はあわれ^^;
お頭はどう動くのでしょうか。
羌カイは傷が深そうで心配ですが、とりあえず囚われてなくてほっとしました。
ここから趙軍に逆戻りは色々考えるとなさそうだと思いますが、信、早く来てくれ!
個人的に尾平が今どうしてるかも気になります。
by ぴー (2016-01-07 21:31) 

お頭大好き

羌カイが介抱されている村を桓騎軍の無法者達(砂鬼一家あたり)が襲い,人質に取るんじゃないかな?
紀彗将軍は村人達を見捨てられず討ち取られ,村人も皆殺し,趙軍の敗走ってシナリオかもね。
お頭のいう勝つためなら何でもやる大人の戦をここで学ぶんでしょうね。


by お頭大好き (2016-01-08 20:27) 

三度の飯よりキングダム

管理人様

ご無沙汰しております!
本年も宜しくお願い致します^ ^

1000万アクセルですか!!
凄すぎです
今後も変わらず応援しております!

ヤンジャンの末尾に、信が戦局を変える⁈的な事が書いてありまりましたね。


ここでカンキに認められれば、大手を振って将軍になれるかな!
早く王騎の矛を使ってほしいです!!
by 三度の飯よりキングダム (2016-01-10 00:09) 

江戸人

色々あって漫画見ることできないのでこのブログが楽しみです!
これからも更新頑張ってくださいねー!!!
by 江戸人 (2016-01-10 20:01) 

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